国鉄型気動車
Nゲージ
1960年に9両編成2本と予備8両が製造された日本初の特急形気動車で、上野-青森間の特急「はつかり」での運用を開始、外観や塗装・基本構造は151系以来の「国鉄特急形」スタイルが踏襲され、前面のボンネットは独特のボデザインとなりました。
国鉄が1958年に開発した車両で、1953年までに728両が製造されました。
国鉄の量産形気動車としては初めて液体変速機を採用し総括運転が可能となり、前面は貫通型、客室側窓が「バス窓」となっているのが外観上の特徴です。
キハ40形は客用片引き戸を車両端2ヶ所に設置した両運転台の車両で、500番台車は東北地方向けの寒冷地仕様とされました。
模型では中期型(521番以降に製造されたグループ)で、窓の配置や座席配置などが初期車から変更されています。
JR世代気動車(ハイブリッド含む)
鉄道コレクション
キハE120形は、2008年に8両が新津運輸区に投入され、米坂線・磐越西線などで使用されていましたが、2020年3月以降は8両全車が郡山総合車両センター会津若松派出所の配置となり、只見線全線と磐越西線の一部の列車で運用されています。
キハE130系は、水郡線での混雑緩和を目的として2007年に登場、従来運用されてきたキハ110系を全て置き換える形で導入されました。
鉄道コレクション第32弾では両運転台仕様のキハE130形が製品化されました。
老朽化したキハ40形・キハ48形の置き換え用として導入された車両で、2017年に18両が八戸運輸区に新製配置、同年12月に営業運転を開始し、翌2018年3月のダイヤ改正で既存車を置き換え・淘汰しました。
JR東日本が2007年に導入した世界初となるハイブリッド式を採用した気動車で3両が小海線に導入、発電用のディーゼルエンジンとリチウムイオン電池の組み合わせにより動力用電源を駆動用としてかご形三相誘導電動機に供給しています。
HB-E210系は、 2015年5月に営業運転を開始した「仙台東北ライン」で運用されている車両で、直流区間の仙石線と交流区間の東北本線を直通することから、環境負荷の少ないディーゼルハイブリッドシステムを搭載する車両として導入されました。
JR東日本とJR総研が共同開発した試験用車両で、2003年にシリーズ式ハイブリッド車両の試作車E991系気動車キハE991形(キヤ E991-1)として新製され、愛称は「NEトレイン(New Energy Train)」と名付けられ、各種試験が実施されました。
キハ126系は、JR西日本が山陰本線高速化事業に対応した車両として導入した形式で、2001年(1次車)と2003年(2次車)に分けて2両編成10本が製造されたほか、両運転台車(キハ121形)も9両増備されました。
JR西日本のキハ127系は、 2008年に2両編成6本が製造されました。
車体は 20m級オールステンレス製で片運転台のため、基本的にトイレ付きの0番台車とトイレなしの 1000番台で2両編成で運用されています。
JR四国1000形は、徳島・高知地区などのJRなどの非電化区間の輸送改善用として設計された車両で、1990年から1998年までに56両が新潟鐵工所で製造されました。
全長21m級のステンレス製車体で、両運転台のため単行運転が可能です。
1000形のうち一部の車両については、2006年に導入が開始された1500形との併結対応の改造が施されましたが、その際車両番号には「原番号+200」が付与され、形式名は1200形に形式に変更されました。
実車
久留里線用のキハ130系は全車両が両運転台仕様のキハE130形で、既存車の置き換え用として2012年に導入、12月から営業運転を開始しました。
区分は100番台で、車内はオールロングシート、トイレは未設置、カラーリングは正面が緑と黄色、側面はドアが全面黄色で側窓が青・緑でのデザインとなりました。
大手私鉄気動車
小田急電鉄
電車のイメージが強い小田急電鉄ですが、かつて非電化であった国鉄(現:JR西日本)御殿場線への直通運転用として、気動車を所有していました。
御殿場線が電化され、現在は60000系よる特急「富士山」が新宿-御殿場間で運行されています。
鉄道コレクション
小田急キハ5000形は、小田急小田原線と国鉄御殿場線の直通運転用として1955年に登場、国鉄キハ45000形などをベースとし、御殿場線の走行に備えた主機の出力増強・ブレーキ装置の改良などが行われました。
1955年に運用を開始した御殿場線直通列車用キハ5000形の増備車で1956年に登場、シートピッチや乗務員室の拡大が図られましたが、その他動力や台車などの仕様変更も行われたことから、新形式の5100形となりました。
名古屋鉄道
名鉄の気動車といえば、かつて国鉄高山本線への直通列車として使用されていた8000系などがすぐに思いつきますが、その他にも黎明期にはガソリンカーなどが存在したそうです。
鉄コレでは、1987年に導入されたキハ20形が製品化されており、これを所有しています。
鉄道コレクション
キハ20 形は、キハ10 形の増備車として1987 年に1両が導入、富士重工製の「LE-CAR II」がベースで2軸台車・全長15.5m となり、バスの部品が多く使用されました。
八百津線や三河線末端区間で運用されましたが、同線の廃止により運用を離脱し、全車ミャンマー鉄道省に譲渡されました。
ローカル私鉄気動車
会津鉄道
会津鉄道は、西若松駅と会津高原尾瀬口駅を結ぶ57.4kmの単線で、1987年7月に東日本旅客鉄道会津線から、第3セクター方式の同鉄道に経営が引き継がれたものです。
このうち、会津田島駅-会津高原尾瀬口駅間15.4kmは直流電化され、東武鉄道・野岩鉄道からの直通列車が運転されています。
鉄道コレクション
元名古屋鉄道のキハ8500系で特急「北アルプス」用として1990年に製造、特急「北アルプス」廃止後、2001年12月に会津鉄道に譲渡されました。
会津鉄道では、会津鉄道の看板車両として活躍し、快速「AIZUマウントエクスプレス」号や普通列車などで使用され、JRや野岩鉄道にも乗り入れていました。
関東鉄道
1965年に常総筑波鉄道と鹿島参宮鉄道の合併により発足した鉄道で、一時期は茨城県下に5路線を展開・運営していましたが、現在は常総線(取手駅-下館駅間 51.1km)及び竜ヶ崎線(佐貫駅-竜ヶ崎駅間 4.5km )を運営しています。
全線非電化ですが、常総線の取手駅ー水海道駅間 17.5km の区間は複線で列車の運転本数も多くなっています
鉄道コレクション
キハ800形は、常総筑波鉄道時代の1961年に5両が導入された自社発注の気動車で、うち3両が常総線・2両が筑波線に配置されました・
そのうち、筑波線の2両も1964年に常総線に転属となり、全車1993年に引退するまで同線で運用されていました。
キハ310形は、元国鉄キハ10系に車体の新製により更新した車両で、1977年から1979年にかけて2両編成4本が導入されました。
そのうち、1996年に2両が廃車となり、残り6両は冷房化や機関の更新等の工事が行われキハ0形とほぼ同じような外観になりました。
小湊鐵道
小湊鐵道は、五井駅-上総中野駅間を結び小湊鉄道線(単線:非電化)を運営するローカル私鉄で、京成グループに属し、ほかに沿線で高速バスや路線バスなどを多数運営するバス会社でもあります。
一般の列車は、長きにわたり全てキハ200形で運用されてきましたが、JR東日本から譲渡を受けたキハ40系が2021年度より運行を開始し、現在注目を浴びています。
鉄道コレクション
鉄コレでは2011年に第13弾でキハ 213が製品化、購入後、しばらくはそのままディスプレイモデルの状態でしたが、2021年に購入してN化したキハ202+キハ204編成の増結用として、Nゲージ化増結用のため動力は搭載されず、TNカプラーを装備しました。
樽見鉄道
岐阜県を走る元国鉄樽見線の運営を引き継いだ第三セクターの鉄道で、樽見線は大垣駅-樽見駅間を結び 34.5km の非電化路線です。
旅客列車は、開業時には国鉄から譲渡された客車列車を運用していたこともありましたが、基本的には富士重工製や新潟トランシス製の軽快気動車が使われています。
鉄道コレクション
鉄コレ第15弾のシークレットモデルとして製品化されたハイモ230-313 は、301と異なり乗客用扉が引き戸となったほか、301で設けられた乗務員用扉は省略され、前照灯と尾灯の形状が異なり、313では一体のケースにまとめられた形となっています。
江若鉄道
江若鉄道は、かつて滋賀県の浜大津駅と近江今津駅の間(51.0km)を結んでいた私鉄で、路線は琵琶湖西岸を沿うように敷設されていました。
単線・非電化路線で、全線開通は 1931年、戦後はモータリゼーションに押される形で乗客が減少し経営が苦しくなり、同じルートで国鉄湖西線の建設が決定したことから、1969年に全線廃止となり、その鉄道用地の一部は日本鉄道鉄建公団に売却され、湖西線用の敷地として転用されました。
鉄道コレクション
若鉄道キハ12は、元はC9形キニ12で、大型の旅客・荷物合造ガソリン動車、京阪電鉄60型の影響で、これに類似した流線形のデザインとなり、左右窓を2段上昇式とし、中央の運転台部分を固定の1枚窓とした3枚窓構成となっていました。