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【Nゲージ】キハ81系/KATO 旧製品

品番:10-325

実車概要

キハ81系は、1960年に9両編成2本と予備8両が製造された日本初の特急形気動車で、上野-青森間の特急「はつかり」での運用を開始しました。

外観や塗装・基本構造は151系以来の「国鉄特急形」スタイルが踏襲され、塗装はクリーム地に赤のツートンカラー・銀色の屋根にはキノコ形キセに収められたAU12形分散冷房装置を搭載、側面は複層ガラスによる固定窓・車端部はデッキ1か所とされました。

前面のデザインは独特のボンネットデザインとなり、鉄道フアンからは「犬顔」「ブルドック」などと呼ばれたりしました。

主要機器としては、キハ55系などで実績のある定格出力180ps級DMH17系エンジンを採用し、中間車のキハ80には2基・先頭車のキハ81には1基搭載とされ、食堂車のキサシ180は付随車とされました。

DMH17Hはまだ非力で成熟度が足らず、営業運転後もエンジントラブルを頻発・その他の主要機器も含め故障が多発したため、当初は利用者やマスコミなどから不評を買い、このことが後に改良型であるキハ82系の開発・導入へと繋がっていきました。

東北本線全線電化開業の際は特急「はつかり」の運用から撤退、その後の1961年10月ダイヤ改正では上野-秋田間の特急「つばさ」用に転用されました。

「つばさ」の転用では、補機となるEF71との連結を行うため、先頭部連結器カバーを外され、連結器がむき出しの外観となりました。

1969年のダイヤ改正では、上野-秋田間を上越線・信越本線経由で走る特急「いなほ」とその間合で常磐線の特急「ひたち」で運用されるようになりました。

1972年10月ダイヤ改正では、紀勢本線用に転用され、特急「くろしお」号のうち名古屋発着となる下り5号・上り1号で運用されるようになりましたが、1978年10月の紀勢本線新宮電化で余剰となり翌年までに廃車となりました。

Nゲージ所有車

Nゲージでは、25年以上前に購入したKATOの旧製品を所有しています。

デビュー当初の特急「はつかり」号時代の仕様とされ、キハ81形2両・キハ80形2両・キロ80形2両・キサシ80形1両の7両基本セットです。

ちなみに、これに単品のキハ80形2両を増結するとデビュー当時の特急「はつかり」編成ができますが、自分は基本セットしか所有していません。

ケースに入ったまま長年走らせず放置していましたが、先日チェックしたところ、動力車は壊れておらず元気に走行できました。

前照灯・尾灯・ヘッドマークは、先日分解・金属パーツの清掃などを行ったところ、復活・点灯するようになったので、廃車(ポポンデッタ売却)せずに当面はこのまま所有することにしました。

動力が非力なこともあり、セットの7両フル編成では当レイアウトの上り急勾配を通過することができず、キロ80形1両・キハ80形1両を減車した5両編成で運用しています。
カプラー交換(購入時のアーノルドのまま)や室内灯装備は、現時点では未定です。

各車両紹介

↑ キハ81形
先頭車で、キハ81-3・キハ81-4の2両を保有。
実車では走行用エンジンを1基搭載。
前面の連結器カバーも付いているので、ヘッドマークは「はつかり」が正解ですが、自分は思い入れの深い「くろしお」を選択しています。
友人からも指摘されましたが、交換するのが面倒なのでとりあえずそのままです。

↑ キハ81形
中間車で、模型としての付随車はキハ80-5となっています。
レイアウト走行時は5両編成となるため連結されません。
実車では走行用エンジンを2基搭載。

↑ キハ80形(動力車)
キハ80-4となっています。

↑ キロ80形
グリーン車で、キロ80-2・キロ80-4の2両を保有
実車では、走行用エンジンを2基搭載。
レイアウト走行時は、5両編成となるためどちらか1両は連結されません。

↑ キサシ80形
食堂車で、キサシ80-3を所有。
実車では、走行用エンジンは搭載されていませんが、後に走行用エンジンが搭載されキシ80-900番台に改造されました。

↑ キハ81形の前面の様子です。
上述のように、ヘッドマークが「はつかり」でなく「くろしお」になっていますが、お許しくださいませ。

↑ キハ81形先頭部側面の様子。
151系特急「こだま」型とは異なる、独特の形状です。

↑ 台車の様子。

↑ 屋根上の様子。

↑ 床下がグレー塗装です。

↑ 食堂車側面の様子。

キハ80形側面端の様子。
デッキは各車両端に1か所のみとなっています。