EF58は、旧型電機機関車にも関わらずその使い勝手の良さから長期に渡り運用され、自分が子供の頃(1970年代)でも一部のブルートレインを牽引するなど、各地で活躍していました。
残念ながら、客車などを牽引して走行している写真は撮っていませんが、引退後、静態保存されている(されていた)EF58の写真は撮れています。
現在でも、関東地区では鉄道博物館・碓井峠鉄道文化むらでその姿を見ることができます。
なお、最近になって61号機が鉄道博物館に収容・展示されたとのことですので、機会があれば再度訪問したいと思っています。
- 172号機(碓井峠鉄道分化むら)
- 89号機(鉄道博物館)
- 93号機(大宮工場/現存せず)
EF58 172号機
碓井峠鉄道文化むらで静態保存される172号機です。
1958年に製造、姫路・宇都宮線電化用として増備されたグループで、小型の前面窓と側面窓がHゴム支持となったのが特徴です。
自分は現役時代の配属履歴を把握できていないのですが、宮原区にも在籍したことがあるようで、晩年は宇都宮や高崎に配属(?)され、1982年には御召列車を牽引して日光線を走行したそうです。
(正確な履歴が分かる方、コメント等でご教授いただけるとありがたいです)
1985年に廃車となり、その後こちらで静態保存されています。
撮影したのは、2008年7月と2019年9月です。(写真は記載なしは2019年9月撮影)
前面の様子です。
前面のHゴム支持の小窓が特徴です。
運転席付近、側面の様子(2008年7月)
側面全体の様子(2008年7月)
似たような写真ですが・・(2008年7月)
暖房用ボイラーを搭載するスペース確保のため、半流線形の車体は長く先台車の上まで伸びているのがよく分かります。
C-C配置で台車は3軸となっていますが、ブルーの車体で3軸台車はEF58の特徴ともいえます。(新性能機関車ではEF62も3軸ですが…)
側面の半分様子。
反対側の様子。
EF58 89号機
鉄道博物館に展示される89号機です。
1956年のと東海道本線全線電化の際に増備されたグループの1両で、1956年から1960年の間に鷹取工場で施行された「青大将色」の塗装変更第1号機だったそうです。
晩年は宇都宮→田端の配属で東北本線などで活躍した後、1999年に廃車、大宮総合車両センターで保管されたあと、鉄道博物館に移動・展示されました。
前面窓のつらら切りが特徴です。
写真は2013年の鉄道博物館訪問時に撮影したものです。
展示されている機関車の手前が通路で手摺もあるので、機関車全体の写真が撮れないのが残念です。
博物館なので仕方ありません。
特徴的な、前面窓のつらら切り
側面の様子。茶色の塗装が旧型電機機関車らしくていいですね。
博物館展示物なので車体は常に綺麗にしてありますが、室内の電気が車体にあたって、綺麗な写真が撮れません。
側面から見ると、つらら切りが結構長いです。
EF58 93号機(現存せず)
93号機は89号機と同世代で1956年に製造され東京機関区に配置されました。
1985年に新鶴見配置時代に廃車となり、大宮総合車両センターで保存されていました。
大宮では、同機としては現役時代にはなかった青大将の塗装に塗装され、イベントの際には何度か公開されていましたが、2016年に解体されてしまいました。
写真は、2013年の大宮でのイベント訪問時に撮影したものです。
架線もない通路脇での展示だったこともあり、パンタグラフを上げていなかったのが残念でした。
青大将の塗装は、EF58の半流線形車体に似合っていますね。
模型でも是非欲しいところです。
床下、先台車付近の様子
C形3軸台車の様子。
側面中央部の様子
台車まわりの様子はEF58の外観上の魅力の一つです