品番:3038
1953年東海道本線名古屋電化用として発注されたEF58第3次第増備車のうち、60号機と61号機の2両は「お召し列車牽引指定機」として特別な装備を施して新製されました。
このうち、61号機は東京機関区に配置され、以降その本務機として昭和天皇のお召・ご乗車列車を100回以上も牽引しました。
特別の施された装備のうち、運転台前面の飾り帯が通常車両のニッケルメッキからステンレスに変わり、前面飾り帯から結合するステンレス製飾帯が車体側面全長に渡り設置されているのが、この機関車の大きなアクセントとなっています。
61号機の塗装は、新製当初はぶどう2号でしたが、1965年頃に大宮工場で独自に調合された深紅色(ため色)に変更されました。
1980年以降は新幹線網や航空機の発達によって61号機の御召列車牽引の機会も少なくなり、61号機は各種イベント・団体臨時列車の牽引も行うようになりました。
国鉄民営化以降はJR東日本に移管されましたが、本機や御料車(一号編成客車)の老朽化に伴い、2007年にその後継となるE655系が落成した後は御召列車牽引としての使用もなくなりました。
2008年に実施された台車検査Bでは主台車に経年劣化による不具合が発見され、車両を牽引しての走行が不可能となったことから休車状態となり、検査継続を行わずに車籍を残したまま事実上の引退となりました。
その後は保留車として皇族用客車とともに厳重に保管されていましたが、2022年に大宮の鉄道博物館に搬入され、常設展示されるようになりました。
NゲージではKATO製かなり以前に購入したもの(最後に生産されたものも品番は変わっていないようですが・・・)を所有しています。
アーノルドカプラーのままですが、ナックルカプラーへの交換は検討中(未定)です。
↑ EF58-61号機
↑ 前面の様子。
↑ 側面の様子 その1
↑ 側面の様子 その2
↑ 側面の様子 その3
↑ パンタグラフの様子
↑ 台車の様子
↑ 反対側、運転台付近に様子。