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【鉄コレ】JR東日本 EV-E801系 秋田の蓄電池駆動電車

EV-E801系は、男鹿線で運用されていたキハ40系ディーゼルカーの置き換え用として導入された蓄電池駆動電車です。

JR東日本では、直流用蓄電池駆動電車としてはすでに営業用としてEV-E301系を烏山線に投入した実績がありますが、交流区間においても走行可能な蓄電池システムの技術的検証や寒冷地などでの評価や検証を目的として、同線の車両置き換え用としては新たに蓄電池駆動電車を投入することとされました。

交流区間用の蓄電池駆動電車としてはすでにJR九州ではBEC819系(DENCHA)で実用化されていることから、EV-E801系はこれをベースに50HZ化対応や耐寒耐雪の仕様変更を行う形で2両編成1本が新製され、EV-E301系と同じ「ACCUM」の愛称が与えられて、2017年3月に奥羽本線-男鹿線で運用が開始されました。

車体は片側3扉の拡幅で、鋼体構造は製造元である日立製作所のA-trainに準拠したアルミ合金製のダブルスキン構造。

デザインは男鹿地方の重要無形民俗文化財である「ままはげ」をイメージして、2両編成のうちEV-801形の車体色をなまはげの赤面(ジジナマハゲ)をイメージした赤色、EV-800形の車体色をなまはげの青面(ババナマハゲ)をイメージした青色とされました。

主回路用蓄電池は3バンク構成としてE-EV800形の下に搭載、主回路関連機器となる集電装置・主変換装置・交流遮断機・交流避雷器・主変圧器などはMC車となるE-EV801形に集約されました。

制御方式はIGBT素子のVVVFインバータ制御、主電動機は全閉形外扇方式の三相かご型誘導電動機MT80形、パンタグラフはPS110形シングルアーム式を1基搭載、台車は軸箱支持装置が円錐積層ゴム式空気ばね式のボルスタレス台車が採用されました。

しばらくは1編成のみの運用が続きましたが、2021年のダイヤ改正に合わせて5編成が追加投入され、男鹿線で使用されていたキハ40形・キハ48形を全て置き換えました。

蓄電池駆動電車としての実際の運用では、運行区間の秋田-男鹿間のうち、交流電化区間(20,000V.・50HZ)ではパンタグラフを上げて交流電車として走行、非電化区間ではパンタグラフを下げて主回路蓄電池からの電力を使用する形で走行する方式とられています。

なお、男鹿駅には鋼体架線を介して充電設備が設けられ、列車は到着後パンタグラフを上げて充電を行っています。

鉄道コレクションでは、第32弾でEV-E801+EV-E800の編成が製品化されました。

↑ EV-801ー1

↑ EV-800-1

↑ EV-801ー1 前面の様子

↑ EV-801ー1 側面の様子 その1

↑ EV-801ー1 側面の様子 その2

↑ EV-801ー1 側面の様子 その3

↑ EV-800ー1 側面の様子 その1

↑ EV-800ー1 側面の様子 その2

↑ EV-800ー1 側面の様子 その3

↑ パンタグラグの様子

↑ 台車の様子

↑ EV-800ー1 運転台付近の様子