TOMIXから一昨年前に製品化されたキハ30(国鉄標準色)のカプラーが欠陥品で、強度が極めて低いために連結・解放するとカプラーが分解してしまう件は、以前当ブログでは投稿しました。
その後、カプラーのスプリングをゴム系ボンドで固定するなどの対処を行っていましたが、結局だめでした。
以前メーカーにクレームも入れましたが、何も返事がありませんでした。
上の写真は、他の車両と連結しようとした際に相手の連結器に押されて陥没してしまった標準のTNカプラーです。
標準のTNカプラーは連結しようとするとこのようになってしまうか、または解放したときにカプラーそのものがバラバラに分解されてしまうかのどちらかの状態になってしまうのです。
キハ30形用のTNカプラーは通常よりも取り付け部分が狭いので、他のTNカプラーは取り付けられないと諦めていたのですが、以前にキハ52用の「JC6354」と交換できる情報を受けていたことを思い出し、今回カプラーの換装を行うことにしました。
考えてみれば、キハ30形(両運転台車)と同じタイミングで発売されたキハ35形(片運転台車)の妻面で使用されているのがこの「JC6354」なので、交換できるはずでした。
「JC6354」は1箱(1個)メーカー標準価格が税込み330円です。
量販店で購入するともう少し安く購入できると思いますが、今回はキハ30形の2両に対してそれぞれ片エンド側のみを交換して、2両固定編成でレイアウトで走らせることにしました。
「JC6354」密自連形TNカプラーです。
写真では、キハ30標準カプラーが左、今回購入した「JC6354」カプラーが右です。
比較するとよく分かりますが、「JC6354」ではカプラー可動部は板状のパーツに覆われているのに対して、標準ではカプラー可動部がむき出しになっています。
そのため。標準カプラーでは上下方向が強度が極端に悪く、連結時に可動部が上下方向に曲がって陥没するか、カプラー同士を切り離す際に可動部が引っ張られる強度に耐えられずの分解してしまうのです。
一方、「JC6354」では可動部の上下方向は抑えられている(固定されている)ので、標準カプラーのような不具合は発生しません。
「JC6354」はキハ30形にきちんと取り付けられました。
但し、標準カプラーでは取り付けられていた別パーツ(側面ドアしたハシゴなどのパーツ)が取り付けられず、その分リアルさが若干劣ってしまうにですが、自分は特に気にしないので問題ありません。
(ジャンパホースなども付けていないし・・・)
上の写真では、左が標準カプラーのままの前面で、右がカプラーを「JC6354」に換装した前面です。
多少見劣りするといっても、こうしてみても黒くてよく分からないし、換装した面は連結され中間に入ってしまう。
ほとんど気になりません。
キハ30は、カプラーの欠陥を除くと非常によくできた製品であり、今回この部分が一応解決できたのでとりあえずは良かったです。
ちなみに最近TOMIXから発売となるキハ30系首都圏色では、前面のカプラーは改善されるのでしょうか。
情報がないので何も分かりません。
自分は今回の首都圏色の購入はスルーパスしています。
本体から外した標準カプラー2個分は、一応捨てずに保管しておきます。
カプラーを換装した側のみですが、他の気動車との混結も一応可能となりました。
実車ではあったかどうか分かりませんが、鉄コレの小湊キハ200形もNゲージ化後にカプラーをTN化していますので、併結は可能です。