中央本線甲府駅の隣に位置する「竜王駅」は、山梨県唯一の定期貨物列車の発着駅となっています。
2023年改正の列車ダイヤでは、中央東線八王子口を走る貨物列車は11往復は設定されていますが、そのうち2往復は竜王駅向け(竜王駅止まり)の高速列車です。
2往復は根岸からの石油列車ですが、うち1往復は途中の梶ヶ谷貨物ターミナルに発着し、コンテナ車を連結・解放しています。(石油+コンテナの混合列車)
石油列車では、上りはタキの空返送となります。
なお、竜王止まりの2往復以外の貨物列車は竜王駅を通過していきますので、竜王駅発着の貨物はこの2往復のみということになります。
竜王駅を訪問したのはコロナ前の2017年8月で、列車の本数などは同じような状況でした。
竜王駅構内では、JR貨物の赤い可愛い入替機が活躍しています。
この日はその入換機を撮りに18切符を利用して竜王駅を訪問しました。
竜王駅の南側には、地方ならではの1面2線のコンパクトなコンテナヤードがありました。
荷役線は100m程度とコンパクトです。
レイアウトの参考になりそうです。
コンテナヤードでは、コンテナの出し入れなどのためにフォークリフトが動きまわっていました。
コンテナヤードと反対側(北側)の駅構内には側線が3本あり、その先(塩尻方面)にはENEOS甲府油槽所があります。
油槽所は駅のホームから見えます。
タンクの手前には荷役線があります。
石油の荷役線の突端の部分です。
これがJR貨物のちっちゃな入換機です。
赤い車体の側面に「JR貨物」と書かれています。
入換機の横から見た様子です。
竜王駅の貨物の扱い規模であれば、DE10やHD300などでなくても、入換用機関車はこの程度で十分です。
おそらく荷役機械扱いの登録かと思われるので、厳密には機関車ではありません。
自分が竜王駅に到着したとき、入換機はコンテナヤード側にいて、コキをヤードから塩尻方面に引き出そうとするところでした。
引き出されたコンテナ列車は下り方面の先の方までいったん引き上げられました。
その後、クロスポイントを通過して構内のコンテナヤードと反対側の方に戻ってきました。
赤い入換機によるバック運転です。
コキが側線に移動しました。
赤い入換機は、今度は石油荷役線の方に向かっていきました。
バック運転で、荷役線からタキが引っ張りだされてきました。
写真の先にある小屋は、この入換機の車庫かと思われます。
入換機はこんな感じで構内で活発に動いていました。
高速貨物列車の通過です。
訪問した2017年8月時点では普通列車はすでに211系の独壇場となっていました。
本線を跨ぐ入換作業は、このような列車の合間の縫って行われていました。
おまけです。
この頃、中央東線ではまだE351系が走っていました。
竜王駅を通過するE351系スーパーあずさです。
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