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【Nゲージ】10系客車

10系客車は1955年に登場した新設計の軽量客車で、従来の車両に比べて格段の車体軽量化が実現し、輸送力増強や車両性能の向上に著しい効果を上げ、後に登場する電車・気動車を含めた国鉄旅客車の設計に大きな影響を与えました。

車体軽量化の実現にあたっては、従来の鉄道車両では土台となる「台枠」に強度の相当部分を負担させていたのに対して、10系客車では車体全体で衝撃を分担負担する「セミ・モノコック構造(準張殻構造)」が採用されました。

一方で、運用上は客車1両単位で既存形式車との混結を前提とされていたため、自動空気ブレーキ・車軸駆動式の発電装置・並型自動連結器・蒸気暖房などは従来のものが踏襲されました。

NゲージではKATOから以前より製品化されていて、自分の所有する車両も15年以上前に購入したものです。

単品で9両揃えて、購入当初はフル編成でお座敷運転を楽しんでいましたが、レイアウト製作後は長編成での運転ができなくなっていました。

そのため、所有する車両のうち5両1編成を組成し(オリジナル編成)、最近になって中間車のカプラー交換(KATOナックルカプラー化)と室内灯装備を行いました。

なお、牽引する機関車(EF57・EF58等)がアーノルドカプラーのため、当客車編成の両端の連結器はアーノルドカプラーのままとしています。

オハネフ12

品番:5062

元は三等寝台車として1956年に登場したナハネ10ですが、寝台券発行の都合上各寝台車の定員を揃える必要が生じ、1963年に寝台1区画を潰して緩急車化されナハネフ10となりました。

更に1967年以降の冷房化改造による自重が増えてオハネフ12となりました。

当編成では、片側(尾灯が点灯する側)が既存機関車との連結のためアーノルドカプラーのままとなっています。

↑ 編成端の連結器がアーノルドカプラーのままとなっています。

↑ 側面の様子

↑ 中間連結器はKATOナックルカプラーに換装済。

オハネ12

品番:5061

元は1957年に登場したナハネ11で、ナハネ10よりも給仕室を拡大し、寝台間隔を広げるなどで9区画とされました。

自重の関係から最後まで電機暖房は取り付けられませんでした。

1965年以降冷房改造は実施され、オハネ12となりました。

↑ 側面の様子。

↑ 側面の様子(上の写真とは反対側)

↑ 台車の様子

オシ17

品番:5065

1956年に登場した食堂車で、車幅が拡大したことから日本の食堂車としては初の全テーブル4人掛けとなりました。

製品化された車番は「2018」となっていますが、実車は1972年に発生した北陸トンネル火災事故の出火元となった番号。

何故KATOがこの番号で製品化したのかは不明です。

↑ 側面の様子。

ナハ11

品番:5067

1957年に登場した三等座席車で、室内灯に蛍光灯が使用されました。

客用扉は、従来の鋼製2枚折戸から開閉窓付きの鋼製1枚開戸に変更されました。

↑ 側面の様子

↑ 中間連結器はこの車両を含め、全てKATOナックルカプラーに換装されています。

ナハフ11

品番:5068

ナハ11に対応する緩急車です。

定員はナハ11の88名に対して、ナハフ11では80名となっています。

編成端の連結器は、アーノルドカプラーのままです。

↑ 側面の様子

↑ 編成端の妻面の様子です。