品番:A2902
ED17は、元は東海道本線東京-国府津間電化開業に向け、区間旅客列車用として1923年にイギリスのイングリッシュエレクトリック社から輸入された電気機関車で、1040型として17両(1040 - 1056)が導入されました。
営業運転開始は1925年開始で、当初は横須賀線や東海道本線東京口の電化区間で旅客列車をけん引して活躍しました。
1928年の称号変更では、ED50(1 - 17)に形式名が変更されました。
その後、横須賀線では電車化が進み、東海道本線では列車単位が増加し、客車の鋼体が進んだこともあって、ED級の電気機関車は輸送実態に合わなくなり、国産F級電気機関車のEF52の登場以降はED50は余剰機も発生していました。
1931年に中央本線八王子-甲府間が電化開業すると、ED50は17両全車がこの区間の客貨兼用として転用されましたが、この際に歯車比の変更などが行われ、形式名はED17(1 - 17)となりました。
1950年には、外観は殆ど変わらなかったものの、オリジナルの部品が殆ど一掃される程の大規模な装備改造が実施されましたトップナンバーの1号機は、中央本線転属後は甲府機関区の所属で引退まで活躍していましたが、1970年に廃車となりました。
その後、甲府市内の公園に静態保存されていましたが、1997年に大宮工場(現:大宮総合車両センター)に移され、整備が行われ、現在は鉄道博物館に保存展示されています。
当鉄道では、マイクロエースが以前製品化したものを所有しています。
マグネティックナックルカプラーへの換装は簡単にはできないものの、動力がすこぶる調子良いので、現在も廃車とせずにそのまま残しました。
製品はかなり腰高なので、見た目はイマイチです。
前面の様子
側面全体の様子
反対側から見た様子。