近鉄820系は、奈良線特急用800系の改良型で1961年に登場、Mc+Tc の2両編成8本(16両)が導入されました。
前面は貫通式で前照灯は2灯となり、客用扉はラッシュ時の対策として両開きとなりました。
登場時は2本併結の4両編成で奈良線特急などに使用されていましたが、新生駒トンネル開通後は京都・橿原線の急行や普通などで運用されるようになり、丹波橋(現在廃止)経由で京阪電気鉄道への直通列車でも使用されました。
1968年の1500V化昇圧工事の際、電動発電機・コンプレッサーが Tc へ移設されました。
1973年に実施された橿原・天理線の車両限界拡張の際はドアステップの延長が行われましたが、その後は徐々に生駒線・田原本線で運用されるようになりました。
1984年には4編成が860系に改造されて伊賀線(現:伊賀鉄道)に転出し、残る4編成のうち3編成も1993年に伊賀線に転出し、822Fはそのまま移動せずに廃車となりました。
伊賀線に転出した860系は、同線が2007年に伊賀鉄道に移行した後も運用を続けていましたが、2010年から2011年にかけて200系(東急から譲渡された元1000系)に置き換えられ、全車引退となりました。
鉄道コレクションでは、第25弾で 826+726 の2両編成が製品化されました。
↑ モ820形(826)
↑ ク720形(726)
↑ 826 前面の様子
↑ 826 側面の様子 その1
↑ 826 側面の様子 その2
↑ 826 側面の様子 その3
↑ 726 側面の様子 その1
↑ 726 側面の様子 その2
↑ 726 側面の様子 その3
↑ パンタグラフ付近の様子
↑ 台車の様子
↑ 726 運転台付近の様子