阿武隈急行8100系は、1988年の全線電化開業に合わせて導入された車両で、日本車輌製造で2両編成9本(18両)増備されました。
阿武隈急行線がJR東北本線への直通運転を考慮し 20,000V/50HZ の交流電化されたことから、8100系は1983年にJR九州で導入された 713系をベースとした交流形電車として設計されました。
車体は713系に準じた片側2扉(1段ステップ付)の構造を基本とし、前位側の客用扉はワンマン運転を考慮して運転台直後に配置され片開きとなりました。
座席配置はセミクロスシートで、前後の客用扉間にボックスシートが配置されています。
走行機器は、主回路構成が713系に準じ制御方式はサイリスタ位相制御、制御回路は新幹線100系のものを基本に信頼性の高いものを使用しています。
ブレーキは空気ブレーキのみで発電ブレーキや回生ブレーキは装備していません。
編成は2両固定編成で、福島側が電動制御車のAM8100、槻木側が制御付随車のAT8100となり、1M1Tで編成を組んでいます。
阿武隈線の全線で運用される他、一部が東北本線の槻木-仙台間を乗り入れています。新製後30年が経過し、老朽化の進行により車両の運行に支障をきたすようになり、JR東日本の713系の淘汰が進み同等の保守部品の確保が厳しくなってきたことから、今後は順次新型車両に置き換えとなる見通しで、2019年に1本が廃車となっています。
鉄道コレクションでは、第18弾で製品化されたものを所有しています。
↑ AM8117
↑ AT8118
↑ AM8117 前面の様子
↑ AM8117 側面の様子 その1
↑ AM8117 側面の様子 その2
↑ AM8117 側面の様子 その3
↑ AT8118 側面の様子 その1
↑ AT8118 側面の様子 その2
↑ AT8118 側面の様子 その3
↑ パンタグラフの様子
↑ 台車の様子
↑ AT8118 運転台付近の様子