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千葉房総のローカル線/厳しい状況

コロナ禍以降、JR・私鉄を問わず、全国のローカル線が経営的に一層厳しい状況になってきており、最近では各地の路線の存廃の問題た地域交通のあり方についてのニュース・ネット記事などを多くみかけるようになってきました。

自分が住む地元・千葉も同様で、JR久留里線・小湊鐵道(上総牛久以南)などは廃止も視野に入れた協議が地元自治体で行われているようです。

最近、自分は鉄道趣味は模型鉄が中心となり、カメラを持って出撃することがほとんどないので、これらの路線を訪問しておらず現状が分からずにが気になっています。

とりあえず、ニュースやネットの記事から現状を整理してみました。

久留里線

今年3月にJR東日本千葉支社長が久留里線の今後について記者会見を行い、久留里-上総亀山間について、沿線地域の総合的な交通体系に関する議論を行いたく、協議の場の設置の検討をお願いしたいと千葉県と君津市に申し入れを行いました。

久留里線の利用者は1987年の国鉄継承から利用者の減少が続き、2021年度の木更津-上総亀山間の平均通過人員は1日あたり782人(継承時より7割減)で、特に久留里-上総亀山間は1日あたり55人とのこと。

JR側としては、久留里-上総間を何とかしたい(廃止したい)というのが本音なのは分かりますが、まずは「総合的な交通体系の議論」という文言での申し入れです。

小湊鐵道

本年4月20日、小湊鐵道は地元自治体(市原市)に財政面などの支援を市原市に対して要請、鉄道事業は赤字になっていて、設備の維持や補修などには今後10年間で約60億円が必要となり、小湊鐵道単独で賄うのは厳しいとのことです。

これを受けて、市原市は廃線となった場合の影響や安全運航のために必要な費用などについて調査するためのおよそ2700万円の補正予算を計上したそうです。

いすみ鉄道

現時点で、具体的な廃止の動きは特に訊いていません。

コロナ禍前の少し古いデーターになりますが、2018年度の決算では赤字額は約1臆7900万円とのことですので、最近でも厳しい状況は変わっていないと思います。

これまで地元との協議会での議論の末「存続」の結論が出されて現在に至っているので、すぐに廃止の話が出ることはないと信じていますが、将来的な収支の均衡が見込めない状況となった場合は廃止議論が再燃すると思われますので、予断は許さない状況でしょう。

先日の台風13号の大雨で、線路下の土砂流出や線路への土砂流入・倒木などの被害が出て、大多喜ー上総中野間が不通となっています。

工事が始まれば2・3ヶ月で復旧するとのことですが、こちらの影響も心配です。

銚子電鉄

2021年度決算では鉄道部門の赤字を副業の濡れ煎餅などの食品や鉄道グッズなどの物販の売り上げでカバーして、純利益が21万円の黒字となりました。

2022年度は純利益で1196万円の黒字で前年よりも収支が改善しています。

しかしながら鉄道部門は赤字で今後も続くと思われ、今回、費用は分かりませんが大きな買い物をしていて(南海より2200系2両の譲渡)老朽化し設備の維持にも多額の費用はかかるはずで、崖っぷちである状況には変わりないのでは。

この他、E231系が投入されたJRの外房線・内房線・鹿島線なども気になります。

銚子電鉄は近く訪問する予定です。