717系は、1986年に国鉄が仙台・九州地区に導入した交流専用の近郊型電車で、老朽化した交直流急行形電車の車体更新車です。
当時の国鉄では地方中核都市圏の輸送改善を進められ、1984年から1985年にかけて実施されたダイヤ改正では列車の短編成化によるフリークエンシー向上と定時隔ダイヤを採用し、客車列車から全電車化によるスピードアップなども行われました。
このような背景の背景の中、製造コストを低減した上で輸送改善を図るため、急行形車両の車体更新改造が実施されました。
鉄道コレクション第24弾で製品化されたのは、種車が451系で仙台地区に導入された0番台T-2編成で、同じく仙台に導入された100番台車(種車は453系)とは主抵抗器や転換機箱などが異なっていました。
外観上では、屋根上に搭載された冷房装置が廃車派生品であるAU13E形分散式やAU72形集中式が再利用されているのが特徴で、AU13E分散式は能力増大のために急行形時代よりも1基増設されています。
仙台地区の717系は、2006年から廃車が始まり、2007年11月までに定期運用から離脱、2008年までに全車廃車となっています。
↑ クモハ717ー2
↑ モハ717-2
↑ クハ716-2
↑ クモハ717ー2 前面の様子
↑ クモハ717ー2 側面の様子 その1
↑ クモハ717ー2 側面の様子 その2
↑ クモハ717ー2 側面の様子 その3
↑ モハ717-2 側面の様子 その1
モハ717-2 側面の様子 その2
↑ モハ717-2 側面の様子 その3
↑ クハ716-2 側面の様子 その1
↑ クハ716-2 側面の様子 その2
↑ クハ716-2 側面の様子 その3
↑ パンタグラフ付近の様子
↑ 台車の様子