鉄コレから発売された国鉄51・40系飯田線セットAでは、クモハ54006+クハユニ56003の2両が製品化されています。
うちクモハ54006は、51系グループに属し、当初はモハ54006として1940年に汽車会社で製造されました。
モハ54は、モハ51より強力型の主電動機を搭載した後継形式として登場しました。
主電動機は従来の定格出力100kWに対して、128kWに増強されたMT30となりました。
モハ54は9両が製造されましたが、うちモハ54006は最終増備グループに属し、リベットレスの溶接車体ながらシル・ヘッダ付きで、屋根は布張りとなり、雨樋も通常の位置に設けられています。
導入当初は京阪神で運用され、1959年の車両称号規定改正によりモハ54006はクモハ54006となりましたが、その後1968年頃に飯田線に転属し、廃車となる1984年まで横須賀色で運用されていました。
一方のクハユニ56003は1952年にクハニ67004から飯田線向けに改造されて誕生しました。
種車のクハニ67004は1940年製の全溶接組立てによるノーシル・ノーヘッダの手荷物合造車で、改造の際は豊川工場で郵便室を設置し、セミクロスシート・トイレ付きとなりました。
1968年以降はスカ色に塗り替えられ、1983年~1984年頃の飯田線旧型国電全廃になるまで活躍しました。
飯田線では、クモハ54と2連を組み、他の編成と併結した4連や6連で運用されていました。
↑ クモハ54006
↑ クハユニ56003
↑ クモハ54006 前面の様子
↑ クモハ54006 側面の様子 その1
↑ クモハ54006 側面の様子 その2
↑ クモハ54006 側面の様子 その3
↑ クハユニ56003 側面の様子 その1
↑ クハユニ56003 側面の様子 その2
↑ クハユニ56003 側面の様子 その3
↑ パンタグラフの様子
↑ 台車の様子
↑ クハユニ56003 運転台付近の様子