江若鉄道キハ12 は、元は C9 形キニ12 で、1937年に日本車輌製造で新製されました。
大型の旅客・荷物合造ガソリン動車で、エンジンはガソリン機関である GMF13(純型6気筒、定格出力 100hp)が搭載されていました。
車体は全長 17,800mm・最大幅 2,600mm・最大高 3,590mm の軽量半鋼製で、浜大津で接続する京阪電鉄京都線の 60型「びわこ号」の影響で、これに類似した流線形のデザインとなり、左右窓を2段上昇式とし、中央の運転台部分を固定の1枚窓とした3枚窓構成となりました。
台車は、つまり枕ばね部分上端が持ち上がった独特の台車枠を備える菱枠式軸バネ台車を履いていました。
1950年代中盤には、機関は従来の GMF13 が非力であったことから、DMH17B(縦型8気筒・連続定格出力 170PS)に換装されましたが、その際に出力アップに伴う排気管容量不足を解消するために、浜大津寄り前面左隅に床下から屋根上までカバー付きの排気管を立ち上げる工事が実施されました。
1960年には車体更新工事が実施され、C25S形キハ12 に改番されましたが、更新工事では荷物室の撤去と側面窓配置の前面変更が実施され、外板はノーシル・ノーヘッダの平滑なものとなりました。
1969年の江若鉄道廃止後、キハ12 は岡山臨港鉄道に譲渡され、キハ5001として同鉄道廃止まで運用されていました。
鉄道コレクションでは、第22弾でキハ12となった後の仕様が製品化されました。
↑ キハ12
↑ 前面の様子
↑ 側面の様子 その1
↑ 側面の様子 その2
↑ 側面の様子 その3
↑ 台車の様子
↑ 反対側運転台付近の様子