京成電鉄3500形は1972年から1982年にかけて96両が製造されましたが、製造から20年を経過し老朽化が進んだことから、一部の車両については1996年以降に大規模な更新工事が実施されました。
更新工事では、前面の形状が大幅に変更され、3角形の折妻形で窓ガラスを下方向に広げ、窓下に前照灯・標識灯が一体の角ケースに収められ設置された他、貫通扉に列車種別表示装置が付けられ、下部には排障器(スカート)が設置されました。
側面はこれまでの扉間3枚の窓を大きな2枚窓とし、窓枠を黒くしてして目立たなくし、コルゲート板の幅も従来より短くされました。
車内は、天井板・内張の変更・個別シートの設置・蛍光灯の増設・車椅子スペースの設置(先頭車)が行われ、当時の最新鋭車であった3700形に匹敵する設備となりました。
その他、運転台の機器配置が一部改められ、京浜急行電鉄乗り入れを考慮し、先頭車のモーター付き台車が連結面寄りから運転席寄りに変更されました。
更新工事は、全車両のうち56両が2001年度までに実施されましたが、鉄材の腐食がかなり進んでおり更新工事にかかるコストが当初の見込みよりも大幅に高額となってしまったことから、工事は打ち切られてしましました。
鉄道コレクションでは、4両編成2種類・6両編成1種類が製品化されましたが、そのうち4両編成を1本所有しています。
↑ モハ3532
↑ モハ3531
↑ モハ3530
↑ モハ3529
↑ モハ3532 前面の様子
↑ モハ3532 側面の様子 その1
↑ モハ3532 側面の様子 その2
↑ モハ3532 側面の様子 その3
↑ モハ3531 側面の様子 その1
↑ モハ3531 側面の様子 その2
↑ モハ3531 側面の様子 その3
↑ モハ3530 側面の様子 その1
↑ モハ3530 側面の様子 その2
↑ モハ3530 側面の様子 その3
↑ モハ3529 側面の様子 その1
↑ モハ3529 側面の様子 その2
↑ モハ3529 側面の様子 その3
↑ パンタグラフの様子
↑ 台車の様子
↑ モハ3529 運転台付近の様子