概要
コキ100系は、高速走行や汎用的な積載能力を兼ね備えた新型車として国鉄民営分割化直後の1984年に試作車4両が登場、翌1988年から量産化が開始されました。
高さは8'6'海上コンテナにも対応するように従来よりも100mm下げ1,000mmとされ、手ブレーキが「突放禁止」により手ブレーキは留置専用とされ、コンテナ欽定装置は5t用に加え20F用を装備した他、脱着式で海上コンテナ用欽定装置にも対応できるようにされました。
台車は、コム50000形のTR223形をベースに開発されたFT1系列で、枕ばね配列の変更や左右動ダンパの取り付け、軸受けの軸ゴム追加などが実施されました。
最高速度は110km/hとなっています。
Nゲージでは、1両単位で運用できるコキ104形・コキ106形・コキ107形をそれぞれ2両づつ所有し、これらをつなげて1編成で走らせています。
コキ104形
品番:2778
従来車両が4両ユニットを単位とした運用を前提とていたのに対して、コキ104形では途中駅での追加・解放に対応し1両単位での運用を考慮し仕様変更されたグループで、コキ5500形・コキ10000系などの従来車の置き換え用として、2,948両が製造されました。
コキ103形のブレーキ装置に電磁弁を追加しCLE方式ブレーキ装置とした構造、外部塗装は青色です。
Nゲージでは、TOMIXのコキ104形コンテナなし(JRFマーク付き旧塗装)を2両を所有していますが、単品なので車番は2両とも2426です。
連結器はTNカプラーに換装。
台車はFT1型を履いています。
中央部、欽定装置などの様子。
↑ コンテナ台車を積載した様子
コキ106形
品番:8746
コキ106は海上コンテナの積載に対応する汎用のコンテナ車として開発された形式で、1997年から2007年までの間に1162両が製造されました。
積載設備としては、20FT・40FTコンテナ用としてツイストロック式の欽定装置を備え、台車は軸箱支持を軸ゴム+シェブロンゴムとしたFT2形とされました。
ブレーキ装置は電磁弁を持つCLE方式で、1両単位の運用が可能となりました。
荷重は従来形式より0.2t増加した40.7tとなったことから、総重量20.32tのISO_20FTコンテナ2個の積載・総重量24tのISOコンテナも中央部に1個積載可能となりました。
当初、外部塗装がコンテナブルーとされましたが、1999年以降製造車では識別のため灰色に変更され、初期車の全般検査の際に灰色に塗り替えられました。
NゲージではTOMIXのコキ106形(前期型・新塗装)の2両セット(コンテナなし)で、台枠側面に手ブレーキ緊解表示装置がなく、JEFマーク・突放禁止表示がなくなった仕様となっています。
車番は153と391でした。
↑ コキ106全体の様子。
↑ 12Fコンテナ5個をせ記載した様子。
↑ 20Fコンテナ1本、12Fコンテナ3本を積載した様子。
↑ 連結器は入線整備の際にTNカプラーに換装済
↑ 台車の様子
↑ 中央部分・欽定装置付近の様子。
コキ107形
品番:8718
コキ50000形の置き換え用として2008年から2017年に量産されたグループで、コキ106形をベースに軽量化が図られ、台車はコキ200形で使用されているTF3形を改良したTF3A形を履いています。
製造途中から車両側面の表記が簡略化されています。
Nゲージでは、コキ107形(増備型・コンテナなし)を2両購入、単品なので車番は2両とも1050です。
台車はTNカプラーを装備。
付属のハンドルパーツはまだつけていません。
台車はFT3A型を履いています。
側面の表記と欽定装置の様子です。
コンテナ台車を積載した様子です。
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