鉄コレのローカル私鉄電車
2005年に第一弾が発売された鉄道コレクションは、当初、ノスタルジックを感じる昔ながらの車両をコンセプトに、昭和のローカル私鉄など、通常のNゲージではまず製品化されないであろうマニアックな車両が中心でした。
15m・16m級の小さな単行でも走れる田舎の電車も多くラインナップされました。
もう、鉄コレではこうした魅力的な車両は発売されなくなってしまいましたが、集めた車両は大事にしていきたいと思っています。
一部の車両には動力も付けてNゲージ化していますが、所有する「ローカル私鉄の電車」は全て鉄コレで、純粋ならNゲージの車両はありません。
上の写真は、東北地方でかつて走っていた小さなローカル電車、庄内交通モハ8(14m級)と栗原電鉄M15形(15m級)です。
いずれも走っていた路線そのものがすでに廃線となっていて現存しません。
KATOやTOMIXなど通常のNゲージとしてはまず製品化されないであろうマニアックな車両ですね。
大手私鉄からの譲渡車
中小のローカル私鉄はどこも経営が厳しく、大手私鉄などからの譲渡車両で運用しているケースが大半です。
元東急電鉄の車両
1962年に登場した東急7000系(初代)はメンテナンスや腐食対策に優れたオールステンレス車両ということもあり、東急で引退後も多くの地方私鉄に譲渡されました。
そのうち、福島交通では1991年以降使用されていた7000系が老朽化したことから、同じ東急から1000系の譲渡を受け、2016年以降7000系を置き換える形で運用を開始しています。
元西武鉄道の車両
1979年以降増備された新101系は、廃車後も系列の伊豆箱根鉄道や流鉄・近江鉄道などに譲渡されています。
流鉄(旧:総武流山電鉄)は、かつてが旧101系を3両編成に改造し3000形として導入していたこともありましたが、現在はN101系の2両編成5本を改造の上5000形として導入しています。
伊豆箱根鉄道1300系は3両編成となるため、4両編成と2両編成の組み合わせで3両編成あを2本組成した上で改造工事が実施されています。
元小田急電鉄の車両
国鉄から譲渡された車両の全金化改造工事により誕生した小田急1800系は、引退後全車秩父鉄道に譲渡され、1990年まで活躍しました。
元東京メトロ(営団地下鉄)車両
2020年まで日比谷線で運用れていた03系は地方私鉄にも入線可能な18m級3扉車であり、車歴も30年程度のVVVFインバータ制御車ということもあって、引退後も多数の地方私鉄に譲渡されました。
元京王電鉄の車両
庄内交通のモハ8は元京王帝都電鉄のデハ2405で、鉄道コレクションでは第17弾で京王デハ2400型の製品化と合わせてラインナップされました。