京阪電気鉄道80型は、京津線の各駅停車用として1961年に登場、1970年までに81-96の計16両が増備され、従来の老朽車を置き換えました。
車体は準張殻構造の15m級で、ラッシュ時対策として3扉車となりました。
当初は両運転台車としてでしたが、その後2両編成化が図られることとなり、94-96は当初より片運転台車として増備されました。
1972年以降、従来の両運転台も奇数車は三条側の運転台・偶数車は浜大津側の運転台が撤去され、貫通扉を新設した上で2両編成化が実施されました。
駆動系システムは、当時本線系ではすでにカルダン駆動となった車両が導入されていましたが、低床と高性能の両立や併用軌道区間での運用、コスト面などを考慮し吊り掛け駆動方式が採用されました。
集電装置は、初期車ではトローリーポールが採用されていましたが、1970年8月にはパンタグラフへの一斉変更が実施され、以降増備された94-96は導入当初からパンタグラフが装備されました。
1989年以降冷房化改造が実施されましたが、その際、屋根部全体を嵩上げし冷風ダクトを追加したため、外観も大きく変わり屋根に搭載された冷房装置も含めて全体的に重量感のあるものとなりました。
運用は、当初は三条ー浜大津間の各駅停車に充当されていましたが、1970年のダイヤ改正以降は、三条-四宮間の折り返し運転が基本となっていましたが、1977年の京都市営地下鉄東西線開通に伴う京津線三条-御陵間の廃止・残存区間を含めた大津線全体の架線電圧1,500V化昇圧に伴い、全車廃車となりました。
鉄道コレクションでは、2012年に事業者限定で製品化されたものを所有しています。
付属の車番のシールが小さすぎて貼るのが難しかったので、断念しています。
↑ 80型 偶数車
↑ 80 型 奇数車
↑ 80型 偶数車 前面の様子
↑ 80型偶数車 側面の様子 その1
↑ 80型偶数車 側面の様子 その2
↑ 80型偶数車 側面の様子 その3
↑ 80型奇数車 側面の様子 その1
↑ 80型奇数車 側面の様子 その2
↑ 80型奇数車 側面の様子 その3
↑ パンタグラフの様子
↑ 台車の様子
↑ 80型奇数車 運転台付近の様子