目下、当鉄道で進めているプロジェクト(機関車・客車・貨車のナックルカプラー化事業)の中で、20年以上前に購入したKATOのEF57(旧製品)はアーノルドカプラーのまま残置していました。
そのため、既にナックルカプラー化が完了しているスハ43系・10系・スロ81お座敷・12系客車を牽引することができず、その処遇が危ぶまれていました。
しかしながら、古い製品はカプラー交換ができないのでは・・・と思われていましたが、ネット等でいろいろ調べた結果、他の最近の機関車同様、簡単に対応できることが判明したので、今回ナックルカプラーへの換装を実施しました。
今回の作業実施前、アーノルドカプラーのEF57です。
購入当時はアーノルドカプラーが当たり前で、機関車自体もこのディテール・精密さで「鉄道模型ってすごくリアルだなあ」と満足していました。
Nゲージ車両のクオリティ・レベルもここ20年でずいぶんと向上していますね。
カプラーは先台車についていますので、交換作業は単純です。
先台車を外して、カプラーを付け替えて、先台車を戻すだけです。
EF57をひっくり返して、裏の先端部分を撮った様子です。
EF58のときは、このまま裏蓋を外してカプラー交換ができましたが、今回は先台車を外さなければできません。
先台車の真ん中の穴にひっかかっている円形のツメ(?)を内側に押しながら慎重に先台車を上に引っ張り上げたら、台車を外すことができました。
写真の肝心なところがピンボケしてしまい非常に見えにくいのですが、先台車を外した状態です。
本体から外した先台車です。
アーノルドカプラーとスプリングを外しました。
交換用のKATOナックルカプラーは、通常の「アーノルドカプラー取付車用」(ホビーセンターカトー品番:28-271-1)を使用することにしました。
いわゆる、かもめナックルです。
写真では、上は交換用ナックルカプラー、下は撤去したアーノルドカプラーです。
最初にナックルカプラーを取り付け、その後スプリングをセットしました。
台車の状態で、ナックルカプラー装備のホキと連結し、ナックルの向きが間違っていないことを確認しました。
両端の先台車へのカプラー交換が完了しました。
後は本体にポンと取り付けるだけです。
再び、本体をひっくり返して、先台車を取り付けました。
再度ホキと連結して、カプラーの強度などに問題がないかどうか確認しました。
カプラー換装後のデッキ先端部分の様子です。
交換前より、少しまともになったような気がします。
EF56同様、このEF57もレイアウト/TOMIXの電動ポイント通過時の脱線リスクを考慮すいて、解放ピンのあるマグネティックナックルカプラーは装備しませんでした。
非牽引側の客車先端にもマグネティックナックルカプラーは装備されているので、条件がよければこの機関車でも自動解放は楽しめると思います。
今回のEF57のナックルカプラー化により、KATO製旅客列車牽引用の機関車としては、カプラー交換未実施はEF58の2両を残すのみとなりました。